パンクバンド「CRACK The MARIAN」「JUNIOR」でボーカルを務めるカズキの半生を追ったドキュメンタリー。 1966年、佐賀県有田町で有田焼製造会社を経営する窯元の家に生まれた武富カズキ。伝統や家柄を重んじる家庭環境に嫌気が差していた彼は、パンクロックの衝動的な音楽とビジュアルに心を奪われ、友人とバンドを組んで上京する。1990年には「CRACK The MARIAN」としてメジャーデビューを果たし、56歳になった現在もパンクロッカーを続けている。その一方で、実家の会社はカズキの兄の代で経営が傾き、急遽会社を引き継ぐことになったカズキは有田に帰郷。昼は社員と共に工場で働き、夜は作詞・作曲をしながら、不平等な社会の歪みをユーモアを交えて歌い続ける。 そんなカズキに影響を受けた著名人のインタビューなどを通し、その魅力に迫る。監督は「形のない骨」の小島淳二。